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物件ではなく不動産会社を選ぶ時代!?
不動産 幸司
家を買おうとなった時、多くの方はSUUMOやHOMESなどといった
不動産情報ポータルサイトを見て物件探しをするかと思います。
そのようにポータルサイトで物件探ししていると、
色んな不動産会社から同じ物件が掲載されているケースってありませんか?
よくお客様からも「あれはどうゆうことですか?」って質問がありますが、
実は、これには不動産業界の仕組みが大きく関係しております。
そこで、今回は不動産業界の仕組みについて解説させていただきます。
不動産業界の仕組み
不動産業界の仕組みは、下図のようになっています。
不動産売買の基本的な流れでは、
売主と買主、そして不動産会社によって成り立っています。
まず一番最初に売主が家を売りたいと思った時に、
不動産会社へ売却の相談をします。
そこから実際に売却依頼を受けた不動産会社を、
「元付業者(もとづけぎょうしゃ)」と言ったりします。
住友不動産販売、東急リバブル、三井のリハウスなど、
パッと頭に浮かぶ大手仲介業者にまずは相談するという方が多い印象です。
そして、売却依頼を受けた元付業者は、
「レインズ」と呼ばれる不動産情報のデータベースに掲載登録します。
さきほどのレインズを簡単に説明すると、
不動産業者のみが閲覧できる全国の物件情報が掲載登録されるデータベース。
一部媒介契約の種類によって掲載義務が生じない物件もありますが、
私の感覚として中古戸建て、中古マンションが8~9割以上がレインズに掲載されています。
例外としては、不動産会社が売主の新築物件やリフォーム済み物件を、
自社の営業マンが販売しているような物件は掲載されないケースが多いです。
元付業者の一方で、買主(購入者)のお手伝いをする不動産会社を、
「客付業者(きゃくづけぎょうしゃ)」と言います。
この客付業者は、購入を検討しているお客様に物件紹介、資金計画などの
購入サポートをしたり、物件を借りて広告掲載して集客活動を行ったりします。
このような仕組みから、同じ物件が色んな不動産会社の名前で
自社HPや不動産情報ポータルサイトに掲載されるという事が起こっています。
この仕組み自体が問題ということではなく、
この仕組みをお客様が理解した上で利用することが大事かなと感じています。
不動産業界はいまだにブラックボックスな部分が多い業界ですが、
greenでお手伝いさせていただくお客様には、少なくてもこの仕組みを
理解した上で購入していただきたいなと思っています。
余談にはなりますが、よく自社HPなどで「物件情報量地域No.1!」とか
「紹介可能物件○○○件以上!」などというキャッチコピーを見かけることがあると思います。
しかし、今回ご説明させていただいた通り、
自社のみで扱える物件数はそこまで多くないので、
物件情報はどこの不動産会社でもほとんど変わらないのが本当のところです。
個人的には、この手のキャッチコピーを謳い文句にしている会社や、
担当者には少し注意して接するのが良いかと思います。
まとめると、不動産、特に中古住宅については、
基本的にはどの不動産会社からでも購入することが可能になります。
だからこそ、どの不動産会社から購入するのか?
さらに言うと、どの担当者から購入するのか?
というような視点で、一度物件探しの前に考えてみるのはいかがでしょうか?