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自然を取り込むリノベーション
リノベーションとは 建築 貫十
今年は梅雨が長く続いていますね。
地球環境のバランスがおかしくなっているのか、極端な天気が多くなっている気がします。
日本には四季があり、それぞれの季節を楽しむ心があります。
「夏は嫌い」 「冬は嫌い」 「雨は嫌い」
なんて言う言葉をよく耳にしますが、僕の中には「自然現象を嫌う」という感情がありません。
夏の青空や入道雲、夏の夜の虫の音、暑さも含めて大好きです。
冬の木枯らしの音、朝のピーンと張りつめた空気も大好きです。
虫がごそごそと動き出す気配、木々が芽吹き始める春も大好きです。
だんだん高くなっていく空、綺麗に色づく山を眺める秋も大好きです。
雨も大好きです。
新緑の時期、雨の中の山歩きは最高です。
雨の日のサーフィンも最高。
自然を楽しむ気持ちがあると、幸せな時間が圧倒的に増えます。
こころが豊かになれる気がしています。
green建築工房のコンセプト 「歩くように暮らす」 とは
そんなちょっとした日常の幸せに気付ける暮らし。
せかせかと便利さや効率だけを追求した暮らしではなく、
ゆったりと身の回りにある幸せを楽しめる暮らし。
「家」は私たち人間の暮らしを守るシェルターの役目を持っています。
かと言って、完全に外部(自然)から隔離するのではなく、
ゆるく自然とつながって、風が通り抜けたり、朝日が差し込んだり、自然をそばに感じられる空間を創りたいと考えています。
新築であれば、外部とのつながりは比較的計画しやすいですが、リノベーションとなると、なかなか難しい部分も多いです。
家の建っている向きや、光を取り込む窓が変更できなかったり、、、
条件が厳しい中でも、どうすれば自然を取り込んでいけるか、が今後も大きなテーマになってきます。
空間づくりのなかで、床には無垢のフローリング、壁には珪藻土を使ったりと、素材にこだわるだけでなく、その場所の持つポテンシャルを最大限に生かせるような空間づくりをしていきたいと思います。