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素材を選択する
建築 涼
リノベーションにおいても、新築でも住宅を考える上で素材は大きな役割があります。
室内の壁は家の中でも一番大きな面積です。
最近は性能の高い無機質クロスがたくさん生産されており、実際に多くは壁にはクロスを選択します。
今回は事務所内で珪藻土の調湿性能を実験しました。
クリアボックスの中にお湯を入れた湯呑みを置きます。
片方は壁になにも付けない場合、片方は珪藻土を塗った板をつけた場合です。
そもそも珪藻土とは、藻類の一種である珪藻の殻の化石からできる蓄積物のことです。多孔質性があり、調湿性能や脱臭性能が非常に優れていることで知られています。
似たような素材で漆喰がありますが、主成分がカルシウムまたは石灰からできているので、違うものです。性能も似た効果がありますが、吸放湿機能は珪藻土より若干劣ります。
実験結果の写真が載せれないですが、湿度が上がっていく片方に対して、珪藻土に囲まれたボックス内はあまり上がりませんでした。
日々暮す環境は、気持ちの良い場所であってほしい。それは、視覚的な美だけでなく、漂う空気であったり温度、湿度にも左右すると思います。
本質的な意味で心地よい家を作りたいと思うのです。