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感性を磨く。
デザイン 建築 洋
先日、滋賀県信楽にある NOTA_SHOP を訪れました。
普段、私たちは仕事や日常生活の中で「効率」や「正解」を求めることが多くあります。しかし、家づくりやデザインに携わる者として、本当に大切なのは数字や性能だけではなく、「心地よい」「美しい」「なんだか好き」という感覚ではないでしょうか。
そんな感性を改めて考えさせてくれた場所がNOTA_SHOPでした。
NOTA_SHOPは、工芸・アート・デザインという枠組みにとらわれず、作り手自身の視点で選び抜かれた作品やモノが並ぶギャラリーショップです。信楽の豊かなものづくり文化を背景に、「本当に良いと思うもの」を丁寧に伝えることを大切にされています。 (NOTA&design / NOTA_SHOP)
店内に入ると、まず圧倒されるのは空間そのものです。
古い製陶所を改修した建物には、長い年月を経た梁や柱が残され、その中に現代のアートや器、家具が自然に溶け込んでいます。派手な演出があるわけではありませんが、一つひとつのモノが持つ存在感が際立ち、「どうしてこれが美しく見えるのだろう」と自然と考えさせられます。
感性を磨くというと、美術館へ行ったり本を読んだりすることを思い浮かべるかもしれません。
もちろんそれも大切ですが、私は「良い空間に身を置くこと」が何よりの学びだと感じています。
光の入り方。
素材の質感。
モノとモノとの距離感。
静けさや余白。
そうした言葉にしにくい要素を体で感じることで、自分の中にある美意識が少しずつ育っていくのだと思います。
家づくりも同じです。
間取りや性能だけではなく、「朝の光が気持ちいい」「木の香りに落ち着く」「お気に入りの器が映える」といった感覚の積み重ねが、豊かな暮らしにつながります。
だからこそ、私たちも常に感性を磨き続けなければならないと思います。
今回のNOTA_SHOPでの時間は、モノを買うためではなく、「感じる力」を養うための時間でした。
忙しい毎日の中だからこそ、時には少し遠回りをして、自分の感性が刺激される場所へ足を運んでみる。
その積み重ねが、より良い家づくりや暮らしにつながっていくのかもしれません。
皆さまも機会があれば、ぜひ信楽のNOTA_SHOPを訪れてみてください。きっと新しい発見や、自分の中の「好き」と出会えるはずです。



