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クレド♯5「本質を見極める意識(どんなことにも何故?の意識)」
建築 日常のできごと 貫十
green建築工房には、クレド(行動指針)があります。
スタッフ一人ひとりが成長し、主体的に考えて行動していけるようになることが目的です。
・コミュニケーション関連
・態度・ふるまい
・自己成長・会社成長
の3分野に分けて、全43項目あります。
クレドシリーズ第5回目は、、
「本質を見極める意識(どんなことにも何故?の意識)」
「本質」という言葉の意味はとても深く、突きつめていくと哲学の世界にどっぷり入ってしまいます。
「本質」の意味を考えるときにわかりやすいのが、「本質」の反対の意味を考えることです。
「本質」の反対はなんでしょう?
「現象」です。
意外だった方も多いかもしれません。
「現象」とは、目の前で起きている表面的な出来事です。
私たちはどうしても目の前の「現象」に反応してしまいます。
反応してしまうことは悪いことではありませんが、表面しか見えなければ、それに対する判断も表面的に終始してしまいます。
不機嫌に怒っているように見える人も実は「歯が痛い」だけで怒っているわけではないかもしれません。
人を見かけで判断してはいけない ということです。
ビジネスの場面ではこの「本質」がとても大切になってきます。
「君はこの問題の本質がわかっているのか?」
なんて言葉はよく聞きます。
目の前で起きている問題や課題をどんどん深く掘り下げていく作業が必要です。
現象:部下が同じ失敗ばかりする。
↓
原因1:間違った判断基準で行動してしまう。
↓
原因2:上司に報告をあげてから判断していない。
↓
原因3:上司に怒られるのが怖くて報告があげれない。
↓
原因4:上司が普段から怒鳴って怒っている。
もし現象だけに目を向けていたら
「なんで同じ失敗を繰り返すんだ!少しは学習しろ!」 となります。
一つ掘り下げて原因1にたどりつけたら
「君の判断基準が〇〇だからダメなんだ。△△で判断して行動しろ」 となります。
さらにもう一つ掘り下げて原因2に辿り着けたら
「自分では判断が難しいから、判断する前に相談しろ!」 となります。
さらにもうひとつ掘り下げて原因3にたどりつけたら
「報告・相談をしやすい環境をつくろう」 となります。
さらにもうひとつ掘り下げて原因4にたどりつけたら
「そもそも私はなんでいつもイライラして怒っているのだろう?」
となり、部下のことではなく、自分の内面を探っていくことになります。
そうして
会社のノルマ達成にプレッシャーを感じていて、数字を達成することに精一杯になっている自分。
同期のあいつにいいところを見せたいという自己顕示欲。
などに気づくかもしれません。
じゃ、その自己顕示欲は何故起きているのか、、というふうにどんどん掘り下げていくことは可能です。
「本質」というのは実は底なしです。
どこまででも深く深く入っていけます。
私たちはお客様の要望を聴くことが仕事でもあります。
その要望に対して、何故それを望んでいるのか。 と「本質」を探っていくことはとても重要です。
裏側に全然違う「大切な気持ち」が隠れていたりします。
そこをしっかり汲み取ってあげれることが、お客さまの本当の満足につながると考えています。
これからも表面的ではない、「本質」的なものづくり にこだわっていきたいと思います。