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家で暮らす時間
デザイン 建築 涼
高槻市内で住宅の新築工事が進行中。
この家のテーマは「外」
たとえば、公園のような、山や海のような、寝転びたくなる原っぱのような。そんな場所を目指しました。
日常から少し離れて、自然に囲まれた環境を感じる時、子供達は目をキラキラさせて遊び、新しいことに挑戦したり、刺激を受けます。
自分にとっての幼少期もそうでした。
家で暮らす時間は、一年や一生の中でも大半を占めるでしょう。
その時間が毎日ただ過ぎるのではなく、日々変化する。外にいる時のように、その場所で暮らす人がそれぞれ違った発見や居心地を見つけられたらと思って設計をしました。
それは読書かもしれない。絵を描くことかも。ただ紅葉してる葉っぱを見てるだけで楽しいかもしれません。
家の中にいても、朝起きる「部屋」から出た場所はオープンなスペースとなるよう意識しました。「部屋」という内部から「外」に出るような感覚になればと。
新築の場合、まず敷地の特性を読み解いてプランを考えることになります。
今回もいくつかプランを描いて検討していました。
プランを考えるうちに、そもそも部屋をどう定義するのかとか、間取りによって構成された住宅のあり方そのものに向き合うことになったように思います。
使う素材もできるだけ五感で感じることができる素材を選びました。触れてみたくなるようなザラザラゴツゴツツルツルしたものです。
工事も終盤。いよいよ完成が近付いてきました。
暮らす時間を豊かにする家として、自分なりに一つのカタチを作ることができたと思っています。
来週から見学会が始まります。
より多くの人に体感してもらいたいと思っているので、是非足を運んでください。