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路地で迷子になる
建築
もう何年も前になりますが、バックパックを背負ってアジアからヨーロッパまで旅したことがあります。
海外の建築に触れたいと思い、いろいろな有名な建築や遺跡などを廻りました。
約2年間ほど廻っていたので、思い出がたくさんあります。
あまり先入観を持たず、自分の感性に素直に見ることを心掛けていました。
有名な建築で素晴らしいものもあれば、全く良さがわからないものも。
もちろん今行けば、また違った風に見えるのだとは思いますが、、
思い出のひとつとして、ギリシャの街並みが挙げられます。
いくつかの島に滞在したのですが、どこも路地が狭く、ちょっと油断するとすぐに迷子になります。
その路地の風景がとても好きでした。
壁は写真で見るような白一色で、窓枠などに使うブルーが差し色でとてもきれいです。
もともと「路地」は大好きなのですが、ギリシャの路地は最高でした。
目的も持たずにぶらぶら散歩するだけでワクワクします。
そして毎回迷子になります。笑
あの路地の狭さは最高です。
あの角を曲がったらどうなってるんだろう?
というドキドキ感。
目の前が突然開けて、真っ青な海が目に飛び込んでくることも。
不規則な空間、向こう側が見えそうで見えない壁、秘密基地のような狭さ、そんな建築的にワクワクする要素がたっぷり詰まったギリシャの路地空間でした。
また機会があれば、あの路地で迷子になりたい。