ブログ
外遊びの中で体感する変化と住空間の「場」
デザイン 建築 日常のできごと 涼
子どもと外で遊んでいると、ふとした瞬間に気持ちが変わることに気づきます。
木陰で風が抜けるときの涼しさ、陽だまりに座ったときの温もり、夕方に漂う草木の匂い。
これらはどれも劇的な出来事ではありません。けれど、小さな変化が積み重なることで、
一日の体験が豊かに彩られていきます。


住宅においても同じように、光や風、季節の移ろい、子どもの成長といった
「変化を感じ取る仕組み」が暮らしを形づくります。
外と内を隔てる壁は、単に境界をつくるものではなく、
その変化をどのように住まいの中に招き入れるかを考える装置でもあります。

たとえば、窓辺に落ちる影のゆらぎや、障子を透けて届くやわらかな光。
縁側や土間といった半屋外の場は、外遊びの感覚を住まいに引き寄せ、
空気の流れや香りを日常に忍び込ませます。
そうした「手触りのある環境」が、居心地の良さを生み出すのだと思うのです。
人は変化に触れることで「生」を感じ、日々に豊かさを得るのではないかと考えています。
住まいの設計において大切なのは、変化を感じとれる余白を残すこと。
完全にコントロールされた環境ではなく、
光や風に揺らぎを許すような「場」を計画することが、
日々の暮らしに小さな驚きと喜びをもたらしてくれるのではないでしょうか。