事例紹介
趣味と豊かな時間を育む家
戸建てリノべ本計画は、大阪市に建つ築30年、鉄骨造3階建て住宅の改修である。住まい手は、読書や長年集めてきた小物、家具など、それぞれの好きなものに囲まれながら、これから先も長く暮らせる住まいを望んでいた。そこで、現在の不便を解消するだけでなく、趣味や日々の時間そのものを楽しめる場所をつくることを計画の起点とした。
既存住宅は各室が細かく分かれ、水まわりにも十分な広さがなかったため、1階と2階の役割を整理し、将来の変化にも対応できる間取りへと再編した。1階は6畳の洋室を約3畳の就寝スペースへ縮小し、生まれた余白を水まわりに充てた。浴室を広げ、洗面と脱衣を分離するとともに、玄関から洗面へ自然につながる動線を確保。生活の中心は2階に置きながら、将来的には1階でも就寝できる余地を残している。
2階は既存のLDKと和室をひとつながりの空間へ再構成し、その一角に小上がりの寝室兼書斎を設けた。書斎には、これまで読み継いできた本や長年集めてきた小物を並べる造作本棚を計画。単なる収納ではなく、住まい手の好きなものや積み重ねてきた時間そのものが、日常の風景となる場所を目指した。格子戸で緩やかに仕切ることで、読書や仕事に集中しながらも、光や風、家族の気配を感じられる関係をつくっている。
LDKには造作のダイニングテーブルを設け、日々の食事から来客時まで、人が自然に集まれる場所とした。また、床や階段にはヒノキを用い、玄関からLDKまで素材を連続させることで、階をまたいだ住まいに一体感を持たせている。
建築だけで空間を完成させるのではなく、家具や本、小物が加わり、これからの暮らしを受け止められる余白を残した。時間とともにヒノキの表情が変わり、新たな本や小物、暮らしの記憶が重なることで、より住まい手らしい場所へと育っていく住まいを目指した。
| 工期 | 4ヶ月 |
|---|---|
| 構造 | 鉄骨造3階建て |
| 施工面積 | 約28坪 |
| 家族構成 | ファミリー2人 |
| 築年数 | 27年 |
| 所在地 | 大阪府大阪市 |
| 種別 | 戸建てリノベーション |
| 用途 | 個人住宅 |
| 造作 | キッチン収納 / テーブル / 洗面 / 玄関収納 / 本棚 / 建具 |
本計画は、大阪市に建つ築30年、鉄骨造3階建て住宅の改修である。住まい手は、読書や長年集めてきた小物、家具など、それぞれの好きなものに囲まれながら、これから先も長く暮らせる住まいを望んでいた。そこで、現在の不便を解消するだけでなく、趣味や日々の時間そのものを楽しめる場所をつくることを計画の起点とした。
既存住宅は各室が細かく分かれ、水まわりにも十分な広さがなかったため、1階と2階の役割を整理し、将来の変化にも対応できる間取りへと再編した。1階は6畳の洋室を約3畳の就寝スペースへ縮小し、生まれた余白を水まわりに充てた。浴室を広げ、洗面と脱衣を分離するとともに、玄関から洗面へ自然につながる動線を確保。生活の中心は2階に置きながら、将来的には1階でも就寝できる余地を残している。
2階は既存のLDKと和室をひとつながりの空間へ再構成し、その一角に小上がりの寝室兼書斎を設けた。書斎には、これまで読み継いできた本や長年集めてきた小物を並べる造作本棚を計画。単なる収納ではなく、住まい手の好きなものや積み重ねてきた時間そのものが、日常の風景となる場所を目指した。格子戸で緩やかに仕切ることで、読書や仕事に集中しながらも、光や風、家族の気配を感じられる関係をつくっている。
LDKには造作のダイニングテーブルを設け、日々の食事から来客時まで、人が自然に集まれる場所とした。また、床や階段にはヒノキを用い、玄関からLDKまで素材を連続させることで、階をまたいだ住まいに一体感を持たせている。
建築だけで空間を完成させるのではなく、家具や本、小物が加わり、これからの暮らしを受け止められる余白を残した。時間とともにヒノキの表情が変わり、新たな本や小物、暮らしの記憶が重なることで、より住まい手らしい場所へと育っていく住まいを目指した。



























