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    空間を体感する

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    住宅の設計をしていると、あらゆる場面で寸法を考えることになります。

    洗面台の高さ、クローゼットのハンガーパイプの高さや奥行き、書斎コーナーのデスクサイズなどなど

    キッチンのシンク高さも床から850ミリが標準だったりします。

    当たり前のように決まったモノを使っていると、それが使いやすいようにも思えてきます。

    実際に使い易いように考え抜かれているので、正しいと思います。

    ただ、住み手の条件によって住まいの形は少しですが、変化すると思うのです。

    「アフォーダンス」という言葉を知ってるでしょうか。

    アフォーダンス(affordance)とは、環境が動物に対して与える「意味」のことです。アメリカの知覚心理学者ジェームズ・J・ギブソンによる造語であり、生態光学、生態心理学の基底的概念で、「与える、提供する」という意味の英語 afford から造ったと言われています。

    たとえば、リビングにある低めの棚

    人は、リビングにあるこの棚を見て、体感的に座れると判断します。

    このように。これは座るという動作をアフォードしていると言えます。

    簡単な例ですが、ドアにドアノブが付いてなくて、平らな板だけだったら、そのドアが押して開くということをアフォードしています。

    高さの異なる棚板は、高さによってはテレビ台になり、PCスペースになります。

    これも全て人が持つ経験から何の為の棚なのかをアフォードされる仕掛けとなっています。

    既製品に溢れた現代で、何気なく使用している物や、無意識に過ごしている空間。

    全てには体内に貯蓄された経験から来る理由があると考えています。

    住まいの形は一人一人違うので、同じような家でもプランは毎回異なります。

    このような無意識の中に埋もれた意識を最大限に掘り起こすことが、住宅を作る私達の役目だと思っています。

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