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空間と体験のデザイン
デザイン 日常のできごと 大右
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
新しい年のはじまりに訪れたのは、京都で開催されているteamLabの展示。
デジタルアートとして知られるチームラボですが、今回強く印象に残ったのは「アート」そのもの以上に、空間の使い方と体験の設計でした。
建築や空間づくりに関わる立場として、多くの気づきを得た一日となりました。

見るのではなく、入り込むアート
チームラボの作品は、鑑賞者と作品のあいだに明確な境界をつくりません。
壁・床・天井といった建築的な要素すべてが作品の一部となり、気づけば自分自身が空間の中に取り込まれていきます。
「作品を見る」というより、「空間に身を委ねる」感覚が近く、体験そのものが記憶として残る展示でした。
光・音・動きがつくる建築的な構成

光の変化や音の反響、そして人の動きによって空間の表情が刻々と変わります。
固定された展示物ではなく、時間と人の存在によって完成する空間。
これは建築における「使われて初めて完成する空間」という考え方と重なり、とても示唆的でした。
建築空間を“器”として使いこなす視点

展示空間そのものは主張しすぎず、あくまで作品と体験を受け止める器として存在しています。
建築が前に出るのではなく、体験を引き立てる背景として機能する。
この距離感は、住宅や店舗設計にも通じる重要な考え方だと改めて感じました。
京都チームラボでの体験を通して強く感じたのは、
空間は「形」だけでなく、「体験」まで設計することで記憶に残るものになるということです。
これからの仕事の中でも、
- そこで過ごす時間がどう感じられるか
- 人の動きや視線がどう流れるか
- 光や素材がどんな感情を生むか
といった視点を、これまで以上に大切にしていきたいと思いました。
新年のはじまりに、「つくることの原点」に立ち返る。
そんなきっかけを与えてくれた、京都でのチームラボ体験でした。