私事ではありますが、長野県にある『金具屋』さんに先日旅行でいってきました。

今回の旅行の目的は、登録有形文化財に指定されている宿を見ることでした。

どの写真もなんだか外に居るような雰囲気がしませんか？商店街ぽかったり、街頭ぽい照明だったり、扉や窓に屋根がついていたり…。なんだか不思議でおもしろいですよね…。室内なのに外っぽさをだすなんて。どんな方が建てたのでしょう。

実は金具屋さん、宮大工さんを沢山集めて作ったお宿なんだそう。

しかもただ作るのではなく、おもしろいアイデアや斬新なアイデアを全国を見てまわって集めて、そこから着想を得て作った宿だそうです。

普段はお寺などで伝統などを守り、ある程度の制約を受けながら作っている宮大工さんが、色々な経験と知識とアイデアを出すと他とは違う変わったおもしろい宿ができるんですね。

色々なものを見て学んで、それを仕事に活かす。これは私も建築関係のお仕事をさせていただくなかで忘れたくないなと思いました。

金具屋さんには、上の写真以外にもこだわりがたくさんつまっています。

建具の一つをとっても、照明の一つをとってもこだわりが感じられます。

宿泊に来た人にどんな風に感じてほしいか、どんな想いで泊まっていってほしいのか、考え抜かれた宿。建築物として惚れ惚れしました。