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エリアリノベーションについて学んできました。
SDG’s リノベーションとは 不動産 日常のできごと 貫十
先日、宅建協会主催の勉強会に参加してきました。
勉強会と言っても、机の上ではなく、まちづくりの視察です。
「エリアリノベーション」
つまり、地域の価値を高めたり、新しい価値を付加すること。
green建築工房が取り組んでいるミッションのひとつでもあります。
今回は兵庫県たつの市という所に行ってきました。
たつの市は城下町で武家屋敷や白壁の蔵があちこに残っていて、「播磨の小京都」と呼ばれています。
実際に町の中心部を歩いていると、雰囲気のある古民家がたくさん残っていました。
green建築工房の事務所がある枚方公園も宿場町として、昔はいい雰囲気の町家がたくさん残っていたんだろうなと思うと、たつの市と比べて昔の面影がほとんどなくなってしまっている現状にとても残念な気持ちになります。
今回の視察の内容としては、、
・まちの散策
・元醤油工場を再生させた劇場の視察
・古民家を再生させた宿の視察
・これから再生計画のある候補地視察
・まちおこし仕掛け人の講演 2人
と盛りだくさんの内容でした。
個人的にはまちおこし仕掛け人の方の話が一番興味深いものでした。
今回は宅建協会主催ということで、参加者はみんな不動産業に従事されている方ばかりだったので、不動産視点での会話がほとんどでした。
参加者からの質問も、お金の事、利回り、等のスキームの内容が多かったように思います。
ただ建築畑の僕からすると、スキームはただの方法論であって、建物の価値やまちの価値って何だろうということの方が大事に思えました。
空き家問題、まちの過疎化等は社会問題でもあります。
その問題をビジネスで解決する「ソーシャルビジネス」が必要です。
お金儲けが目的ではなく、社会問題の解決が目的のビジネスです。
社会問題をどう解決したいのかの目的が明確でなければ、すぐに破綻します。
これまでは公的支援に頼った施策がほとんどでした。
でもそれでは「持続可能」とは言えません。
しっかり新しい価値を付加して、ビジネスとして「持続可能」な循環を図ることが重要です。
そういう意味では、今回のたつの市の取り組みは公的支援に頼らず、しっかり価値を高めることにフォーカスできているとても良い例でした。
講演者の方ともご縁をつないでいただいたので、今後のgreen建築工房のビジョンもどんどん加速させていきたいと思います。