ブログ
ロシアウクライナ問題、日本の不動産に与える影響
不動産 日常のできごと 幸司
ここ最近世界の注目を集めているロシアによるウクライナへの軍事侵攻。
今後の動向について、世界中が注視しているトピックです。
今回は、この問題が日本の不動産市場にどんな影響を及ぼすのか、
私なりの見解を勝手ながら書いてみたいと思います。
まず、現在の日本での不動産市況としては、物件不足が顕著になってきている印象です。
第一の理由としては、コロナにより人の移動(転勤など)が減ったこと。
また、経済情勢的に先行きが読めないので売却や購入計画を検討している方も
様子見していることなども理由の一つとして考えられます。
それに加え、今回のロシアウクライナ問題で、
ここ最近のインフレ傾向の状況から、さらに一段階加速したように感じております。
これは良い意味でのインフレではなく、
景気が良くなってもいないのに物価が上がっているという、、、
「スタグフレーション」という状況に陥ってきています。
経済の仕組みとして、インフレで物価が上がれば金利が上昇します。
実際、経済の先行指標と呼ばれてる「長期金利」はすでに上昇傾向にあります。
詳しくは「過去のブログ」をご参照ください。
そんな中、日銀は長期金利の上昇抑制を強化するという姿勢を示しました。
これにより、金利上昇は一時的には抑えられますが、アメリカをはじめとする
経済大国では経済活動も活発化してきており、金利が上昇傾向になっています。
そうすると、日本においては悪い円安が加速し、 さらに輸入物資が高騰するなど
インフレを起こしてしまう「負のスパイラル」に陥ってきます。
もし金利がさらに上昇していくようなことになれば、
不動産市況へ与える影響は大きいものになります。
まず、金利が上がれば、不動産相場にとっては価格下落の要因となり得ます。
このまま給料が上がらず金利が上がるとなると、支払いがしんどくなる家庭が増え、
売り物件が増えてくることも考えられます。
購入を考えている側の視点としては、物件価格としては比較的下がるけれど、
金利は今より高くなっているということも考えられます。
今の情勢としyては、この先どうなっていくのか全く読めない状況ですが、
変動金利が上がるようなことがあれば不動産相場は下がります。
逆に、このままインフレが続くようであれば建築コストなどの高騰も考えられます。
長々と書いてきましたが、結論としては、
自分たちの立ち位置によって考え方は異なるので、いろんな視点を持つ必要があるかと思います。
どんな市況においても、変わらず重要なポイントは、基本に立ち返ること。
・適切な物件選びは出来ているか?
・無理のない予算設定になっているか?
・何を目的として家を買おうと思ったのか?
ということを、先行きが不透明なこの時世においては、
今まで以上に考えていく必要があると思います。